マカオの通貨についての説明です。マカオでは、本来の通貨のパタカのほかに、香港ドルが流通しています。旅行者は一般に香港ドルを使用します。日本円から香港ドルへの両替は簡単です。
マカオの通貨について
マカオの通貨はパタカ
マカオの通貨は「パタカ」です。略称は「MOP」です。現地語では「葡幣」と表記します。
パタカは香港ドルに連動しており、香港ドルとの交換レートはおおよそ、
100香港ドル=103パタカ
程度に固定されています。
マカオでは香港ドルが使える
マカオでは香港の通貨である「香港ドル」が「パタカ」と同様に使えます。街の食堂やホテルの支払い、コンビニ、タクシーや路線バスの料金、すべて香港ドルが使用できます。
ただし、街で使用する際には香港ドルとパタカは等価扱いになります。つまり、15パタカのハンバーガーは、香港ドルで買う場合でも15香港ドルです。
このため、香港ドルで支払いをすると、パタカで払うよりも少しだけ損をします。
それでもほとんどの旅行者は、外貨を両替する際にパタカには替えずに、香港ドルに両替して使っています。その理由は、
パタカは余ったら使い道がないから
です。
香港ドルならば、香港に戻ってからでも買い物に使えますが、パタカは香港では使えません。
香港ドルへの両替
マカオの市街地には多くの民営の両替屋があります。その窓口に日本円を差しだすと、黙って香港ドルに両替してくれます。
パタカですか? 香港ドルですか?
とは聞かれません。パタカに変えてほしいと言う外国人旅行者はいないからです。
街の銀行のATMでクレジットカードを使ってキャッシングする際には、香港ドルとパタカのどちらで出金するか選択するボタンが表示されます。
お釣りはパタカで返ってくる
しかしながら、街で支払いをしてお釣りをもらうときに相手が渡してくれるのはパタカです。
お釣りは香港ドルで頂戴!
と言えば、手持ちがあれば香港ドルで渡してくれますが、ないことのほうが多いです。
マカオを離れるときに財布にパタカが余っていると無駄になるので、お釣りで受け取ったパタカを優先的に支払って、マカオにいる間に使いきるようにしています。
マカオでの両替
マカオには両替屋がたくさんある
マカオの街には両替屋が至る所にあります。レートは店によって違うので、数軒見比べて有利なレートの店を探してください。
中国ボーダー付近の両替屋
中国本土の珠海市との間にある拱北ボーダーのマカオ側には、たくさんの両替屋があります。マカオ側に出たら目の前の広場をまっすぐ突っ切ると、目の前に5軒ほど並んでいます。
どの店も、米ドル、日本円、中国元などのリアルタイムの交換レートを店頭に表示しています。外貨買取レートと売出レートの両方が表示されているので、買取レート(左側のWe buyの欄)の数字をチェックします。
店頭に表示されているのは香港ドルへの交換レートです。マカオの通貨パタカのレートではありません。パタカに両替する旅行者はいないからです。
上の写真のレートだと、日本円1万円が626.2香港ドルになります。
比較のために、香港で日本円を両替する場合のレートを書いておきます。1万円を香港ドルに交換する場合のこの日のレートは、
- 香港市街地の両替屋 580HKDから620HKD程度
- 香港でもっともレートがよい重慶大廈(重慶マンション)の両替屋 645HKD程度
- 香港国際空港内の両替屋 610HKD程度
でした。
これと比べてみても、マカオの両替屋はまずまずのレートを出していると言ってよいと思います。
リスボアホテル付近の両替屋
リスボアホテル東側の通りを渡った商店街の入口に、両替屋が数軒あります。わたしが先日見たときは、「亜州兌換店有限公司」という店がもっともレートが良かったです(地図参照)。サウナで現金払いをするなら、この付近で両替するのが便利だと思います。
フェリーターミナルでの両替
フェリーターミナルでも両替はできますが、レートはあまりよくないようです。
フェリーでマカオに来たということは少しは手持ちの香港ドルがあるでしょうから、とりあえずタクシーで市街地に出て、レートのよい両替屋を探したほうがよいと思います。
または、リスボアホテルの無料シャトルバスに乗って、上記の両替屋まで行くという手もあります。無料シャトルバスの乗り方については別ページにまとめました。
参照 》 マカオのカジノホテルの無料バスの乗り方
フェリーターミナル内には銀行のATMが設置されており、クレジットカードでキャッシングすることもできます。