台湾の台北付近の路地裏スポットを紹介します。この種のB級スポットは看板も広告もでていないので、近くまで行っても見つけにくいものです。この記事では、地図と写真で行き方を説明します。
台北の路地裏スポット
3つの路地裏スポットは、どれも普通の市街地のなかにあります。台湾の治安は良好ですから、こういった場所でも観光客が気軽に見物できます。
華西街
華西街は観光夜市が有名で、台北の観光ガイドには必ず掲載されている街です。
観光用の長いアーケード商店街には蛇料理屋があったり、漢方薬に使う動物性、植物性の得体の知れない物体が置いてあったり。日本人の目には怪しげと写るローカルな風俗があふれています。
この界隈のフットマッサージ店には、日本語の価格表示が付記されています。街を歩くと、頻繁に日本語が聞こえてきます。
華西街へのアクセス
公共交通機関で行くなら、地下鉄板南線の龍山寺で下車します。龍山寺は、若者に人気の繁華街「西門」から地下鉄でひと駅、台北駅からも2駅という便利な場所にあります。
路地裏スポット
龍山寺駅の1番出口をでたら、目の前の横断歩道を渡り、右へ数十メートル。1本目または2本目の路地を左へ入ったあたりの一帯が飲食店街です。
こういう路地が縦横それぞれ2筋あり、歓楽的なエリアを形成しています。料金の目安は1000から1500台湾ドルくらいです。
駅から歩いているうちに華西街の観光夜市やアーケード商店街に着いてしまったら行きすぎですので、駅に向かって少し戻ってください。
カラオケ店の呼び込みも多いので、具体的な内容と条件をよく確認する必要があります。この地区に関しては、中国語が話せて中華圏の遊びに慣れている人以外にはお勧めしません。初心者は次に紹介する三坑が無難だと思います。
三坑(基隆)
台湾縦貫鉄道線の三坑駅から徒歩10分程度のところにあるスポットです。線路沿いに地図に載っていない細い通路があり、その通路沿いに店舗が並んでいます。
台北駅から基隆行きの各駅停車に乗り、三坑駅まで40分程度です。電車は20分に一本くらいあります。料金は片道39台湾ドルです。
三坑駅の改札口は一箇所だけです。改札口をでたら、地上に下りる階段を下りずにその横の狭い通路を進みます(画像参照)。
フェンスで線路と区切られた屋根のある通路を10分弱歩いた突き当たりが目的地です。
入口に見張りの男性が座っていますが気にせず路地に入ってください。路地の長さは80メートルくらいです。簡易な屋根がかけてあって昼でも少し薄暗く怪しげな雰囲気が漂いますが、普通にしていれば危険はないです。
この記事で紹介する3箇所の中では一番おすすめです。システムが単純でわかりやすく、料金の目安は1200台湾ドル前後とリーズナブルです。台湾の路地裏スポットの体験がない人は、ここ三坑から始めるのがよいと思います。
夜市を観光するなら
三坑まで行ったら、少し足を伸ばして基隆の廟口夜市を眺めるのも楽しいです。路地に多くのB級グルメの屋台が並び、いつも観光客でごったがえす賑やかな夜市です。上の最後の写真の場所から、右方向に500メートルほど歩くと、夜市の入口です。
参考リンク:基隆廟口夜市徹底攻略ガイド
麺類や酸辣湯、魯肉飯など馴染みのある中華料理もたくさんありますが、そのいっぽう、でっかい食用カエルを大量に置き屋台で安い値段で食べさせる店があったりします。日本にない食習慣や風俗に触れることができます。
スリにさえ気をつければ、女性がひとりで歩いても大丈夫です。
帰りは夜市から基隆駅まで歩けます。基隆は港街です。基隆港の横を通って海と船を眺めながら、基隆駅まで500メートルほど、ぶらぶら歩いてみてください。
中壢(桃園)
台湾桃園国際空港がある桃園市は、台北の市街地から30キロほど離れています。 その桃園市の中壢駅の近くにも路地裏スポットがあります。
ただし、上の2か所に比べると小規模で、3店舗ほどです。年配のおばさんが店番をしており、客がくると原付バイクで接客スタッフがやってきます。派遣元はひとつなので、どの店に入っても来るのは同じ人達です。
値段は、2000台湾ドルから3000台湾ドル以上と高いです。値段の違いは主として年齢の違いです。2000台湾ドルは40歳以上になります。そして、値段のわりにレベルは高くありません。わざわざ電車に乗って中壢まで出かけていく価値はなさそうです。
それでも、桃園空港に近いせいか有名な場所ですので、興味を持った方のために行き方を説明しておきます。
最寄駅は、台北駅から電車で数十分の中壢駅です。台湾鉄道の幹線なので、台北からの電車は頻繁にあります。事前に時刻表をチェックする必要はありません。
中壢駅前のロータリーを渡り、バス乗り場の向かって左側の通りを入るとY字路があります。Y字路を左に行くと長い商店街(中平路)が続いています。
中平路を徒歩で10分ほど直進し、2つ目の信号(大同路との交差点)を右折します。
数十メートル先の最初の信号を左折し、ゆるく左カーブする坂を50メートルほど下りていくと、右手に細い路地があります。その路地を入り、30メートル先を再度右折したあたりが目指す場所です。
駅から市街地を抜けて歩いていくため、この説明だけではわかりにくいでしょうから、道順を図示しておきます。
路地の入口はこんな感じです。
なお、桃園空港から行く場合はバスを乗り継いで行くことになり、アクセスが便利とは言い難いです。飛行機の待ち時間にちょっと行ってみる、というわけにはいかなそうです。
この記事で紹介した場所は、どれも安全です。治安が悪い雰囲気はありません。営業時間は昼間の早い時間から深夜まで。台湾観光で時間が余ったら、雰囲気を見物するだけでも楽しい体験ができると思います。